髪の毛の保湿方法を現役美容師が解説！乾燥を防いで潤いを保つ方法

サロンでお客様とお話をさせていただくと、様々な髪のお悩みを耳にします。

など、お悩みは様々ですが、その原因は乾燥によるものが多いということをご存知でしょうか？

肌や髪の毛にとって『乾燥』は大敵です。

美しい髪を手に入れるには、『保湿』がとっても重要となります。

この記事では様々な髪のお悩みを解決すべく、『髪の毛の保湿』にスポットを当てて解説していきます。

髪の毛が乾燥してしまう原因を理解し、おすすめの保湿方法などで解説する正しいケアの方法を実践していただくことで、美しい髪へと近づくことができます。

美髪を保つために髪の毛の保湿が必要な理由

乾燥している髪の毛は水分と油分が不足している状態です。

髪の毛に水分や油分が足りなくなると、ツヤがなくなったり毛先が絡んだり、パサついて広がりやすくなったりします。

髪の表面にはキューティクルという膜があり、髪の内部の水分を守る働きがあります。

水分や油分が足りなくなるとキューティクルが剥がれ落ちてしまい、髪の毛の乾燥がさらに進んで枝毛や切れ毛に繋がります。

美しい髪の毛に必要なのは、髪の内部に水分を補給し、表面を油分でコーティングして補った水分が外に流れ出てしまうのを防ぐことです。

髪の毛が乾燥する原因

では、どうして髪の毛は乾燥するのでしょうか？

その原因も様々ありますが、少し意識するだけで改善できることがあります。

ここでは乾燥の原因をいくつかまとめてみました。

原因を知ることで乾燥を予防・改善することを心がけるようにしましょう！

• 生活習慣の乱れや栄養不足
• 誤った髪の毛の洗い方をしている
• ヘアアイロン・ドライヤーの熱ダメージ
• 濡れた髪の自然乾燥

生活習慣の乱れや栄養不足

まず一つ目に、毎日の食生活や生活習慣の乱れによる乾燥です。

髪の毛はタンパク質で構成されています。

健康な髪の毛に必要な栄養素であるタンパク質をはじめ、亜鉛、鉄分、ビタミンなどを食事でバランスよく摂ることが大切です。

また、良質な睡眠や適度な運動もとても大切。

体が健康であることが、美髪を手に入れるための大前提となります。

誤った髪の毛の洗い方をしている

毎日のシャンプーを正しく行うことも美髪にとってはとても大切です。

誤ったシャンプーを繰り返すとキューティクルが損傷し、髪の毛の水分が流出してしまうことで乾燥につながります。

予洗いをしっかり行ってシャンプーの泡立ちを良くし、摩擦ダメージを最小限に抑えるようにしましょう。

予洗の際は指の腹を使ってシャンプーする時のように丁寧に行うのがポイント。

また、お湯の温度が高すぎると必要な油分まで落としてしまい、頭皮や髪の毛の乾燥につながります。

シャンプー時のお湯の温度は、少しぬるいかな？と感じるくらいが適温です。

どんなシャンプーを使えばいいか分からないという方は、シャンプーおすすめの記事も参考にしてみてください。

ヘアアイロン・ドライヤーの熱ダメージ

ヘアアイロンやドライヤーの熱も、髪にとっては負担になります。

髪の毛を乾かしすぎるオーバードライや、髪が濡れている状態でアイロンをかけることは避けましょう。

熱によるダメージも髪の内部の水分を奪い、乾燥してしまう原因に。

特にヘアアイロンに関しては高温での使用や、低温でも同じところを何度もあてると熱によるダメージで髪が硬くなってしまうので注意が必要です。

また、毎日使うものなので髪に良いドライヤーを使うといいでしょう。

ヘアアイロンに関しても、髪への負担が少ないものを使うといいでしょう。

美容師おすすめのヘアアイロンも要チェックです。

濡れた髪の自然乾燥

髪が濡れている時はキューティクルが開いた状態です。

濡れた髪の毛をそのままにして自然乾燥すると、キューティクルが開いたまま固定されることになります。

キューティクルが開いた状態だと、髪の内部の水分が外へ流出してしまい乾燥に繋がります。

また、髪が濡れた状態だと頭皮が冷えて血行不良に。

血行が悪くなると髪に栄養が行き渡らなくなるため、シャンプー後はドライヤーで乾かすようにしてください。

乾燥を防いでツヤ髪を保つために気をつけたいこと

ここまで髪の毛が乾燥する原因について説明しました。

次に、乾燥を防いで美髪を保つために気をつけていただきたい点について解説していきます。

以下の注意点に当てはまる方は、今日から意識して改善していただくとまた一歩美髪へと近づくことができます。

以下を参考に健康な髪を手に入れ、キープできるようにしましょう！

• 1日に何度もシャンプーをしない
• パーマやヘアカラーをやりすぎない
• トリートメントを頭皮につけない
• 不規則な生活や過度な喫煙・飲酒をしない

1日に何度もシャンプーをしない

1日に何度もシャンプーをすると、頭皮や髪の毛の必要な水分や油分まで落としてしまうことになります。

水分や油分が不足することで頭皮や髪の毛が乾燥し、バリア機能が低下して外部からの刺激を受けやすくなります。

1日に行うシャンプーは、基本的には一度で十分。

また、正しいシャンプーの選び方をすることで乾燥を防いでツヤ髪を手に入れられます。

運動で汗をかいて気になるというような場合は、お湯でしっかり洗い流すなどして、1日に何回もシャンプーをすることがないようにしましょう。

パーマやヘアカラーをやりすぎない

パーマやカラーなどによるケミカルダメージも乾燥を招く原因となります。

キューティクルが損傷すると、髪の毛の内部の栄養や水分が外部へ流出することに。

特にブリーチや縮毛矯正等は髪への負担が大きくなります。

カラーやパーマを繰り返す場合は、毎日使うシャンプーやインバストリートメント、アウトバストリートメントなどでしっかりケアすることが大切です。

トリートメントを頭皮につけない

トリートメントには髪をコーティングする成分が配合されています。

例えばシリコンなどがその代表で、髪の毛の手触りを良くしたり、ツヤ感を出してくれる成分です。

トリートメントを頭皮につけてしまうと、そういった成分が毛穴を塞いでしまって肌トラブルになってしまうことがあります。

トリートメントはあくまでも、『髪の毛』にとって良いものであり『頭皮』に対してはそうではありません。

トリートメントは頭皮にはつけないようにし、髪の毛の毛先から中間くらいに揉み込むようにつけるようにしましょう。

自分にあったトリートメントの選び方を学ぶことも大切です！

不規則な生活や過度な喫煙・飲酒をしない

不規則な生活や過度な喫煙・飲酒は美髪にとって大敵です。

睡眠不足は、髪の毛の生成に必要な成長ホルモンの分泌を低下させます。

また、過度な喫煙は血管の収縮につながり、血行が悪くなって髪の毛への栄養が滞る原因に。

食生活の乱れや過度な飲酒は、毛周期の乱れに繋がります。

髪の毛の健康はからだの健康あってこそ。

美しい髪の毛をキープするには、まずは体の健康を整えることを意識してみてくださいね！

検証のポイント

スタイリング力

20～40代の女性フルールヘアスタッフ数名をモニターに、乾いた髪になじませたときの仕上がりをチェックしてもらいました。

スコアリング方法

• 乾いた髪に適量塗布し、スタイリング力を評価しました。

検証条件

20～40代女性のフルールヘアスタッフ

チェックポイント

• ツヤ
• まとまり
• ホールド力

まとめ

今回は髪の毛の乾燥対策について解説しました。

髪の毛を保湿することは美髪を保つためにはとても大切です。

毎日のヘアケアを正しく行なって、美しい髪を維持できるようにしましょう。